マイナス増やして、大事なものを蓄えろで保肥力は粘土の様な鉱物や腐植で増えると記載した。

(粘土鉱物以外の鉱物でも保肥力は増える)


で、鉱物はどうやって要素を吸着するか?という話だけど、


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粘土の詳細を見たときに、各層が層間水というものでつながっていて、その水のところで陽イオンを保持するという話だが、この話をもっとマニアックに見てみると、


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M. Alexandre, P. Dubois, “Polymer-layered Silicate Nanocomposites:Preparation, Properties and Uses of a New Class of Materials”,Material Science and Engineering, 28, 1~63(2000)の3ページから引用


二つの構造の間にExchangable cations、訳すと交換可能な陽イオンということで、陽イオン交換容量の箇所ということで間違いないだろう。


ここから、鉱物間の粒子の間に保肥力が発生していることが分かる。


となると、腐植は鉱物ではないから、腐植由来の保肥力は今回のものは別物なわけで、次回は腐植の保肥力について見ていきたいと思う。