根に石英がくっついているの記事で、近所の公園の砂場に生えていたイネ科の草を抜いたところ、根に石英らしき小石が付いていたという内容を記載した。
おそらくこれは、根から分泌されている粘性のあるムシゲルに因るものだろう。
今までムシゲルというものに触れてこなかったので、良い機会ということでムシゲルについて整理してみる。
植物が合成する化合物の中で粘性を持つものといえば、
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ペクチンことガラクツロン酸が複数繋がったポリガラクツロン酸がある。
ムシゲルはポリガラクツロン酸が主成分の粘質多糖であるそうだ。
ペクチンといえば、
植物繊維を主原料とした高吸水性樹脂で、保水性を持ちつつ、粘土鉱物等を吸着する能力を有する。
※EFポリマーにポリガラクツロン酸に関する記述は見当たらない(見逃しているだけかもしれない)
EFポリマーが粘土鉱物を引き付けているのを見ると、根から分泌されたムシゲルが石英を吸着するのは容易に想像出来る。
であれば、根は常に保水性を高める可能性のある根を分泌して、干ばつに対しての備えをしているという風にも見えてくる。
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