最近、植物にとっての病気とは何なのだろう?と

微生物や酵素の事が記載されているものを再び読むようになった。


そのキッカケとなったのが、下記の記事であるわけで、

I-W系列と各微量要素


生物の誕生は地球にある物質を元であるならば、

生物の基盤は石(鉱物)である。


生物が獲得した便利な機能も当然鉱物由来であって、

病原菌(感染して発病の要因となる菌)の攻撃も鉱物由来であって、

感染された生物の防御も鉱物由来である。


植物の細胞壁には病原菌が体内に侵入してきた際に菌の侵入を認識して、

防御や攻撃のタンパクを合成したり、リグニンで体を強化するという考えが主流である。

軟腐病菌の侵攻を止めるには?




ふと、細胞壁やリグニンについて気になって、Google Scholarで検索してみたところ、

下記の総説を発見した。

細胞壁形成および修飾における植物ペルオキシダーゼの役割 木材学会誌 Vol. 62, No. 4, p. 91-100(2016)


ここにはリグニンの合成について下記のように記載されている。

/************************************************/

リグニンの高分子化は植物ペルオキシダーゼまたはラッカーゼによって酸化されたリグニンモノマーが,同じく酸化された成長途中のリグニンポリマーと重合を繰り返すことによって進行する

/************************************************/

細胞壁形成および修飾における植物ペルオキシダーゼの役割 木材学会誌 Vol. 62, No. 4, p. 91-100(2016) 92ページより引用


ペルオキシダーゼは鉄と上手なお付き合いで活性酸素の生成と削除に関わっている酵素群として登場した。

ペルオキシダーゼ周辺の酵素では銅、亜鉛、マンガンや鉄が使用され酸化還元に関わっている。


一方、ラッカーゼは植物は銅を何に活用するか?で銅を含む酵素として登場した。


引用部にあるリグニンモノマーについて調べてみたところ、

リグニンの利用に向けて ネットワークポリマー」Vol. 31 No. 5(2010)という総説に行き着いた。


この総論には


リグニンの利用に向けて ネットワークポリマー」Vol. 31 No. 5(2010) 213ページより引用


リグニンモノマーであるモノリグノールの化学式が記載されていた。

モノリグノールを見ると、ベンゼン環を持っている。

※リグニンを構成するものをリグノイドまたはフェニルプロパノイドと呼ぶ

フェニルプロパノイド - Wikipedia


そういえば、ベンゼン環を持つ芳香族のアミノ酸を調べていた時に、

芳香族アミノ酸であるフェニルアラニンやチロシンからリグニンの合成の経路が記載されていたな。

防御の基礎は芳香族のアミノ酸にあり


脱線するけれども、アントシアニンもフェニルアラニンから合成されていたな。

イチゴの果実の着色を担う物質は何か?


フェニルアラニンを合成するためには光合成が必要であって、

光合成からアミノ酸の合成へ


光合成をするためには水から電子を剥ぎ取るためにマンガンが必要であったり、

鉄過剰症で見えてくるマンガンの存在


シロヘム(鉄)の関与も必要になってくる。

アミノレブリン酸のポテンシャル


細胞壁一つとっても、複雑過ぎてよくわからなくなってくる。


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