ナチュラルチーズのレットチェダーを購入した。
チェダーチーズというのは、
ナチュラルチーズの一種で、製造の工程でチェダリングと呼ばれる四角く切ったカードを積み重ね、約15分おきに何度もひっくり返すという作業があるチーズを指す。
今回購入したチェダーチーズの裏を見ると、
原材料名にナチュラルチーズ(生乳、食塩) / カロテノイド色素と記載されていた。
商品名のレッドというのはカロテノイドの赤なのだろうか?
ふと、
「チーズを科学する」(幸書房) - NPO法人チーズプロフェッショナル協会
最近しょっちゅう話題に挙げているチーズを科学するの添加物のトピックでカロテノイドがあったことを思い出した。
上記の本の食品添加物の着色料の話題を抜粋してみると、
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牛が牧草を飼料とする夏場の乳は、乳中にβ-カロテンが多く含まれ、黄色が強くなるが、冬場の牛乳は白っぽくなる。年間を通じてチーズの色を一定にするために、β-カロテンやアナトーなどの、黄色またはオレンジ色を呈する着色料を冬場の乳に意図的に添加する場合がある。また、レットチェダーやミモレットのように、色調に特徴を出す目的で添加することもある。
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「チーズを科学する」(幸書房) - NPO法人チーズプロフェッショナル協会 74ページより抜粋
β-カロテンは後にビタミンAになる。
そういえば、チーズの素晴らしさは乳糖を気にせず栄養を確保できることの記事で、ビタミンAが牛乳からチーズになる際に高い移行率であったと記載したことを思い出した。
ビタミンAは確か脂溶性ビタミンであったはずだから、
牛乳が凝固して脂肪が固まる際にビタミンAの濃度の影響が強くなるのか。
実際に製造とまではいかないけれども、
実物を見て、本を振り返ることで知識がより定着していくものだなと感じる。
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