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この写真は数日前に撮影したもので、今は違った形をしているが。


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初夏から生育を追っているレンゲ米の水田も出穂した。

話を進める前に中干し後のレンゲ米栽培の田の様子のまでの内容を整理すると、

レンゲ米の水田は田植え後のイネの地上部の生育が他の水田よりも遅いように見える

→地上部の茂りが少ない

レンゲ米の水田からイネの生長を考える

中干しをしても、土にヒビが生えず(もしくはヒビが少ない)、土の中に酸素が行き渡らない

→中干しの従来の意義に従えば、発根促進ができていないではないか?

稲作の中干しの意義を整理する

という話題が挙がった。

※レンゲ米の水田はレンゲ栽培時の土壌改良材を利用している


一方、中干し後のイネの生育を見ると、比較区と比較して出穂の時期になっても葉の色の落ち方が緩やかだった。

植物のオートファジー


これらの背景から気になるのはレンゲ米の方の一株あたりの出穂数が気になるところ。

出穂数の話題に入る前に教科書的な話を挙げておくと、米の収量計算の計算方法で下記のようなものがある。

一株あたりの穂数 ✕ 有効分げつ率 ✕ 栽植密度 ✕ 一穂籾数 ✕ 登熟歩合 ✕ 粒重 = 反収

現時点で見るべき箇所が最初の穂数と分げつ率で、代表的な値として、有効分げつの数が30 ✕ 0.8(80%)で穂の数が24というものがある。


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これを踏まえた上で、生育が遅く見えたレンゲ米の田を見てみると、


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田の真ん中には行けないので、端の方の株になるけれども、

いくつか株をピックアップして、上の写真のような穂が葉鞘から出始めたものも合わせて集計してみると、数えたものの株すべてで穂の数は20を越えていた。


これらの内容を踏まえ、次に知りたいことは、葉の色の落ち方が緩やかな株で、籾の数は登熟歩合だけれども、この集計は大変なので触れない。

あとは周辺の田の株と比較して登熟の期間がどうなるかを見ていきたいところ。


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