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いつも見ている物理性の改善 + レンゲ + 中干し無しの稲作の田で

中干し無しの稲作から米の品質向上のヒントを得た


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気のせいか?

今年はあまりジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)を見かけない。

ジャンボタニシのピンクの卵も田んぼを見回しても、ひと塊ぐらいしか見つからない。


今年は他の田でも少ないのか?と思い、周辺の田を見回ってみると、ジャンボタニシがうじゃうじゃしていた。

ジャンボタニシの捕獲が上手くなったのか?と確認してみたけれども、どうやらそうでもないらしい。


ジャンボタニシが少ない事に対して考えられる事はいくつかあるが、例年と大きく違う点が関与しているのかもしれないという事で整理してみる。




いつも見ている田で今年大きく異なっていた事として、


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春の田起こし後に土表面が急速に褐色化した。

レンゲ米の田の土表面の褐色化が目立つ


予想が正しければ、土の鉄分の酸化が一斉に起こった事が要因で、昨年までの中干し無しの栽培による有機物の蓄積が大きく影響している可能性がある。


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有機物の蓄積であれば、潅水後の鉄の還元も速やかに起こるはずで、土壌中には還元された鉄が蓄積されていく。

田の酸化還元電位


還元された鉄といえば、ジャンボタニシ用の農薬でリン酸第二鉄というものがあり、おそらくだけれども潅水時に還元された鉄を摂取する事でジャンボタニシが摂食障害を起こす。

高槻の水田でジャンボタニシを見かけた

畑作の輪作の稲作ではリン酸はどのようにして減っていくのか?


こんな都合の良い事が起こるのか?と思うかもしれないけれども、最近流行りの酸化還元電位を謳った肥料では、上記の作用を紹介していたりする。

水稲栽培に「ビール酵母細胞壁」由来の農業資材(肥料原料)※1を活用、“稲作の天敵”ジャンボタニシ※2による稲の食害が低減 - アサヒバイオサイクル株式会社


今回の内容が正しいのであれば、ジャンボタニシに対してはタンニン鉄が有効であるはずで、タンニン鉄は秀品率を上げつつ、環境保全にも関与する。

肥料としてのヤシャブシの葉は養分以上の肥効があるかもしれない


ジャンボタニシ対策の緒を得た。


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