前回の基肥のリン酸が発根促進である理由を考えてみるの記事で肥料成分のリン酸が発根を促進する理由を考えてみた。
発根を促進すると考えられているイノシンが光合成産物であるブドウ糖をリン酸化した後にいくつか反応を経ることで合成されることだと当たりを付けて終了した。
イノシンがイノシン酸という核酸からリン酸基が外れ、水酸基が付与されることで合成されるわけで、発根促進剤としてよく見聞きする核酸も有効である可能性が高い。
ここで一つ頭に浮かんだ記事がある。
それは、栽培と枯草菌の記事で、枯草菌が貯蔵リンである有機態リン酸のフィチン酸を吸収しやすい形にするというもの。
米ぬか等に含まれているフィチン酸を枯草菌が有効態のリン酸に変え、リン酸を核酸に変え、DNA等の形で利用する。
フィチン酸はキレート作用があるけれども、枯草菌を介して変化したリン酸はキレート作用がなく、亜鉛等の金属系の養分の利用効率も高まるはずで、結果として発根が促進する。
そういう流れがあるのではないかと。
枯草菌が好む環境とはどんなところだろうね?