徳島県と高知県の県境付近の大歩危に行ってきた。
高知県の四万十町農業者ネットワークさんで肥料の話をしましたで高知からの帰りに電車で関西に向かい際、車窓から大歩危を見た時に
遠くからでもわかる程鮮やかな緑の岩がゴロゴロしていることに気が付いた。
帰宅後、三波川変成帯の緑泥岩等の岩石である可能性が高いことを知り、秀品率に関する知見が大歩危にあるだろうと判断し、いつかここに来ようと決めた。
く水性苦土と緑泥石という記事でも記載したけれども、三波川変成帯で栽培している方から
「ここ(吉野川市周辺)で栽培がうまくいかない人は、どこの地域でもやっていけない」
と自虐的ではあるが、土地のことを褒めていた方がいた。
この言葉ははじめて大歩危を通過する前であったため、緑の岩石が秀品率に直結しているというアタリはあった。
大歩危を含む三波川変成帯のことを整理しておくと、
広域で低温高圧の変成作用を受け、
押しつぶされたような薄いものが何層も重なったような岩(片岩)が多い。
歩いて行けるギリギリのところの石を見てみると、
薄くなった石が多い。
固いイメージのある石が薄くなるほど、プレートの圧力がいかに強いかが伺える。
今回の記事の最後に大歩危に行った最大の目的を記載すると、
徳島県指定天然記念物の三名含礫片岩をこの目で見ることで、
含礫片岩というのは、礫岩(小石がたくさん含まれる岩)が高圧の変成作用を受け扁平化したもので、石碑の色がうっすらと緑であることがわかる。
緑色の石が扁平化して含まれていた。
これから数回に分けて、大歩危で見てきたことを整理していくことにしよう。
-続く-