今回の記事では前回の隕石由来のエアロゾルの記事に記載した内容を深く理解するために気象の用語に触れていくが、あくまでも自身の理解の為なのであまり参考にしないように。
前回の記事では成層圏で隕石由来のエアロゾルが出来て、それが対流圏に流れてきているという内容を記載した。
エアロゾルは雲のタネのようなもので、鉄やマグネシウムを含んでいる可能性があるわけで、栽培に直結する可能性も高い。
だから、用語を一つずつ整理しながら理解を深める必要がある。
というわけで対流圏について触れてみる。
対流圏は地表から0〜11kmの箇所を指し、地表と成層圏の間に位置する。
乱暴な表現の仕方をすると雲は対流圏で形成される。
対流圏と成層圏の間を対流圏界面といい、この面の高さは季節、緯度によって変化する。
緯度でいえば、赤道付近が高く(17km)、極付近では低い(9km)。
話は代わって、雨雲は雲の厚みで激しさが決まる。
厚ければ厚い程、降雨は激しくなる。
激しい雨の要因の雲は積乱雲(せきらんうん)と呼ぶが、対流圏界面ギリギリまで厚みが増す雲だと言える。
この積乱雲は対流圏界面を超えるような成長の仕方をするが、成層圏に雲は形成できないので、
かなとこ雲と呼ばれる上を潰したような形になることがある。
とりあえず、内容を整理すると、雨が振りそうな雲には隕石由来の金属が含まれている可能性が高いということだ。
空からの恵みならぬ、宇宙からの恵みといったところか。