山形盆地のさくらんぼ栽培までの記事で山形について調べている旨を記載した。

土地勘がないので、詳細が記載されているPDFが読み進められない状態だったので、片っ端から読んでいたら、山形の土地勘が向上するような良い内容の論文に出会ったので紹介する。

その論文というのは、長津一雄 山形県の地質と鯨類化石の概要 - 日本海セトロジ一研究(11) : 41-47 (2001)で山形に存在していたであろう海の跡で見つかった化石についての記載になっている。


山形に存在したであろう海と記載して、



山形は庄内の鶴岡が海に面しているので海が存在しているのは当たり前では?と思うかもしれないが、



日本列島が大陸から分離して現在の場所付近に移動した時は島がいくつかある程度で、大半が海であったという記録がある。

海であれば当然のことで海洋生物がいたわけで、



山形の内陸に位置する新庄等から海洋生物の化石が発見されている。

上記の論文はこれらの以前海であった盆地から発見された化石についてが記載されている。


この内容は栽培者が栽培をする上で盆地を埋めた土は何か?を判断する上で重要になってくる。




山形を大きく分けると、


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のように2つの山脈(山地)に挟まれる形で盆地があり、出羽山地の左側に平野が一つある。

これらのほとんどが1600万年前(16Ma)には海だったと考えられている。

日本列島誕生。大陸からの分離


いずれは山形になるであろう場所は、最初に奥羽山脈や出羽山地が現れ、これらの山が将来盆地になるであろう海を埋めていく。

ざっくりとした内容だけれども、これらの内容がイメージ出来るようになったことで、山形県の地質 - 東北地質調査業協会の読解を挑戦できるようになった。


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