再び飛騨小坂の巌立に話題を戻す。
周辺にあった地図を見ると、巌立を挟むように川が2つある。
その内の一つの川の作用によって巌立は分断された。
今回は手前側にある川を見てみる。
エメラルドグリーンをした澄んだ綺麗な水だった。
周辺にいる方に聞いてみたところ、今の時期(11月)は水が非常に綺麗な時期らしい。
川は常に地形を侵食させながら水を流しているわけで、
この川も巌立を分断していないとはいえど、周辺の地形に影響を与えたに違いない。
というわけで再び巌立の絶壁に目を向けてみると、
この巌立の下の方を見てみる。
ある程度の高さよりも下が土と化していて、
その下に轢(れき)が溜まっている。
この境界は溶岩流が流れてくる前に土はこの位置まであったことを意味しているのかな?
もしくは境界の高さまで川の侵食の影響を受けたのか?
私は地質を調べているわけではなく、栽培のヒントが欲しいわけなので、
意味を追うのはここらへんまでにしておくけれども、
この土化している箇所で、
石に苔が生え、植生も確認できる。
植生ということで上を見上げてみると、
巌立の上部では、岩の間に風化してできた土が入り込んでいた。
土の色は黒い。
土がこぼれ落ちているように見える。
この巌立は下は川から、上は植物から、
少しずつ侵食されて今の形になっているのね。
そう思うと、
川が巌立を分断したことから、
川による侵食の方が溶岩が土になるための影響が大きいということがわかった。
山も大事だけど、
これからは川も注視していかないとな。
川にはドラマがある。