サツマイモの葉が茂っているところを見ていたら、ふと思い出したことがあるので記載する。
※上の写真は件のサツマイモが茂っているところではなく、はじめてサツマイモの花をこの目で見たよの記事のものを掲載している。
レタスを収穫した後に、畝はそのままにしてマルチも剥がさず芋づるを土に指すと、高品質なサツマイモが収穫できると栽培の師から教わったことを。
なぜ、レタスの後にサツマイモを育てると良いのか?
今わかっていることを整理すると、師から教わったことが理に適っていることがよくわかる。
サツマイモは肥料をあまり必要としない。
土の物理性が高いと、発根量が増え、養分が様々な根に分散し、少数の根が肥大化せずに全体の収量が下がるということがある。
サツマイモは土が少々固い方が特性に合っている。
レタスの方も肥料はあまり必要なく、春定植の場合、収穫が梅雨前あたりに終了する。
サツマイモの定植が梅雨時期だと水管理を省力化できることも重なって良い。
ここで一つ気になることがある。
サツマイモはカリウムが豊富な作物であると考えられている。
施肥を控えた栽培で、サツマイモはどこからカリウムを得るのだろう?
考えられるのは、土壌鉱物由来で、レタスの栽培の時に土壌からカリウムを吸収しやすい形にしていたのでは?ということを思った。
師の畑の土は花崗岩由来の真砂土が主で比較的カリ多めの土質になっている。
なぜレタスの時に土壌のカリウムが吸収しやすくなっているか?と思ったかというと、レタスはキク科の作物で、
レタスの原種であるトゲチシャが舗装された道路のちょっとした隙間から生えて、8月中旬では人の背丈ぐらい伸長しているのをよく見かける。
ここからレタスは土の金属系の養分を強欲に引き出せるのではないか?なんてことが頭に浮かぶ。
レタスの根の強さはメリットとデメリットも多そうで、適切に意識すれば様々な局面を上手にこなせそうだ。
関連記事
稲作でカリウムの施肥を減らして、二酸化炭素の排出量の削減に貢献