オーキシンの不活性化にアミノ酸までの記事で
アミノ酸単体から生合成される植物ホルモンを調べたわけだけど、
サリチル酸とオーキシン以外に一つのアミノ酸から生合成される植物ホルモンが他にもないか?
と
講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版を読み続けたところ、
エチレンという果実の熟成に関連する植物ホルモンがメチオニンというアミノ酸から合成されることが記載されていた。
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メチオニンというのは、-CH2CH2SCH3を側鎖に持つ疎水性のアミノ酸で
分子生物学を学んだ人であればタンパクの合成の開始コドンとしてよく目にする。
このメチオニンが3回の酵素による反応を経て、
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エチレンへと変わるわけだけど、
メチオニンとエチレンの構造は大きくことなるわけで、
合成の際になくなったN(窒素)あたりはどうなるのだろう?
という疑問がわく。
この窒素の振る舞いも重要なんだけど、
そろそろ記事も長くなってきたので、次回に記載することにしよう。
-続く-
追記
エチレンは一般的に生長を阻害し、花芽形成も抑制する働きをする植物ホルモン