SNSを眺めていたら、農学博士の方が昨今の社会情勢により塩化カリの入手が困難になるかもしれないと投稿していた。
農林水産省の平成21年の発表によると、
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塩化加里はカナダ、ロシア、ベラルーシ等の4か国で世界の7割以上を産出
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と記載されていた。
カリといえば、肥料の三大要素に当たり、ほぼすべての作物栽培で重要な要素となる。
そんな重要な肥料の入手も社会情勢の急激な変化で窮地に立たされるとなると、日本の食料事情はなんとも弱いものだと痛感する。
それと合わせて、昨年までの稲作で、カリ肥料を含めた減肥栽培の稲作に注目していて本当に良かったと思っている。
稲作でカリウムの施肥を減らして、二酸化炭素の排出量の削減に貢献
今年最大の出来事は物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作によるインパクトを感じたこと
火山が多く、水資源が豊富な日本では、土地資源をうまく活用すれば、カリウムで困る事はおそらくないはずなので、今年がまさに栽培の転換期になり得る可能性があると感じる。
水資源をうまく活用する稲作はおそらく問題ないけれども、問題があるのは川から離れている畑地だろう。
どうやってカリを入手する?
そんな事を考えていたら、カリを豊富に含んでいるものが頭に浮かんだ。
家畜糞だ。
家畜糞は土作りの堆肥として捉えると色々とやばいけれども、有機質肥料として捉えてば諸刃の刃的ではあるが、素晴らしい効果を発揮する。
農薬や化学肥料を使用して栽培すると野菜が育たない環境になるという意見に対して4
そんな家畜糞も基を辿れば飼料の輸入に頼っているわけで、何処かの国で飼料用穀物の輸入がストップしたら家畜糞の入手も困難になる。
急速な社会情勢の変化を見ると、社会と科学が密接に繋がっているものだと痛感する。
栽培にも教養が必須になるのもあと少しなのだろうなと。
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