昨今の社会情勢から日本の食糧事情が如何に脆弱かを痛感するの記事で、最近の社会情勢から肥料の三大要素であるカリの供給状況が危ういという内容を記載した。
ただし、火山の国且つ島国である日本では山と水の資源をうまく活用すれば、鉱物系の要素の供給はなんとかなるのでは?という内容も合わせて記載した。
次に気にすべき内容はリン酸だろう。
ただ、リン酸は土壌中に埋蔵している有機態リン酸量が不明で、作物のリン酸の吸収効率を高めれば、実は必須ではないのでは?と考えられている要素であるため、もしかしたら気にしなくて良い要素なのかもしれないけれども、一応触れておく。
リン溶解菌を増やした時に溶脱するアルミニウムイオンを気にするべきか?
ジャンプスクエアの人気漫画のるろうに剣心 -明示剣客浪漫譚・北海道編-の四巻で井上阿爛(あらん)という青年がお金稼ぎの為に
ニシン漁をしようと仲間たちに持ちかけるシーンがある。
何故ニシン漁か?というと、明治時代の北海道の開拓で増える人口を賄う食料や広がる耕作地に使う肥料としてニシンの価値が急増したことを挙げていた。
※この話はNHKの人気番組のブラタモリでも同様の内容を見たが、漫画から引用した方が親近感が湧きやすいので、るろうに剣心の方にした。
話題をリン酸の方に戻して、魚を食した際に発生すると食品残渣として、魚の骨がある。
ニシンは骨を抜かずに調理するという事を見かけるので、他の魚も含めての話にしよう。
骨の成分はリン酸カルシウムを主としている為、魚骨粉のような肥料があれば、リン酸肥料の供給は現実的となる。
ここで次に気にしなければならないのが、漁獲量の低下だろう。
貝の話題になるが、養殖で大きくならないという不作の話題をよく見かけることから、海資源の枯渇が考えられる。
話は更に飛ぶが、NHKの朝の連続テレビ小説のおかえりモネでヒロインの祖父で牡蠣の養殖業を営む人が山と海は繋がっていると森の木々を大切さを孫に伝えるシーンがあった。
似たような内容を山の鉄が川を経て海への記事でも書いた。
リン酸肥料を求めて海へ向かう前に、まずは山に目を向ける事で解決する糸口が見つかるはずだ。
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