先日の肥料業者向けの勉強会で尿素と塩化カリウム(以下、塩化カリ)を使用するのには抵抗があるという話題が挙がりました。
尿素はガスが発生するとか、塩化カリはよくわからないのですが、名前がごついからやばいものを使っているイメージになるとか?
これらの肥料の使用リスクがどれほどなのか?の参考として今回の話を書きます。
尿素を使用したい箇所は硫安の代替です。
硫安と尿素のどちらも窒素分を多く含む単肥でアンモニア態窒素として使用されます。
尿素の使用の背景は以前投稿しましたのでそちらをご覧ください。
硫安は産廃で、尿素は天然物。
この時点で、速効性の窒素単肥として使うなら尿素を選んでおきたいところ
塩化カリという単肥はKClという単純な構造をした速効性のカリ肥料です。
肥料学を受講していればおそらく話題として挙がるだろうけど、
By Luis Miguel Bugallo Sánchez (Lmbuga Commons)(Lmbuga Galipedia)Publicada por/Publish by: Luis Miguel Bugallo Sánchez - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
塩化カリは蒸散鉱床で採掘出来る天然の鉱物です。
土壌に対する影響は、
生理的に酸性でもアルカリ性でもないので、土壌のpHに影響を与えない。
※強酸と強塩基で出来た塩であるため
水によく溶ける性質があるので、塩素イオンがECを高める要因になる。
ということで、
塩化カリを使いたければ、排水性やCECを高めつつ、
水に溶けても土壌が吸着しやすく、塩素イオンを流しやすい環境を作っておけば良いというわけね。
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