木偏に匊で椈の記事までで、森林を学ぶ上での一手として、漢字を学び直し、木と共に生きた人たちの気持ちを触れようとブナの漢字を調べた。
今回は他のブナ科の木について触れていくことにする。
ブナ科の木を思い浮かべてみると、
コナラやクヌギではなく、シイが頭に浮かぶ。
シイといえば、シイの実が頭に浮かぶだろう。
このシイだけれども、漢字では木偏に隹(ふるとり)と書いて椎が当てられている。
隹にはどのような意味があるのだろう?と調べてみると、鳥に関するものらしい。
シイの木と鳥を思い浮かべてみると、シイの木の実(どんぐり)は比較的小さめで渋みも少なめなので、鳥にとって食しやすい実であるはずだが、
ナンテン等の赤い実をつける木の方が鳥のイメージが付きやすい。
なぜこれらの赤い実をつける木よりもシイに椎という漢字を当てたのだろうか?
どこの本で記載されていたか忘れたが、シイの木といえば、古代史において人が西から東へと移動しながら集落を形成していった時に食用?として一緒に広がっていた可能性がある木だとされている。
であれば、古事記にシイの木が記載されているはずで、ヒイラギ(柊)が比比羅木のようにシイも別の漢字が当てられているのでは?と思い更に検索をしてみた。
古事記の植物 - 倉敷市に古事記に記載されている植物名が記載されていたが、シイに当てられた漢字は椎だった。
漢字を調べている時にもう一つ気になったことがあるのだが、それは理解が進んだ時に改めて触れるかもしれない。