前回のあらすじ

京都が位置する丹波帯を理解したくて資料を探したら、京都と大阪の県境にあるポンポン山の山頂付近の本山寺で枕状溶岩の露頭が見られる箇所があるというドキュメントを発見した。

枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ


というわけで早速本題へ


露頭紹介 -西山,川久保渓谷中流に見られる緑色岩周辺-より引用


この地図は発見したドキュメントに記載されていた本願寺周辺の露頭箇所が記載されている地図。


今回は



赤い枠で囲った箇所に行ってみることにする。

断層を境に北側が枕状溶岩である緑色岩で、南側が砂岩頁岩互層となっている。

城ヶ島の砂岩凝灰岩互層


先に緑色岩に触れておくと、玄武岩質的な溶岩由来の岩が水による変成作用によって緑色に変色した変成岩となっている。

日本列島がまだ大陸内にあった頃に形成された中央構造線


それでは南から北(標高が高い方)へ出発。



地図の南側の方は薄い茶色の岩の露頭が続き、



植物の根が入り込んで、土へと風化しかかっているところの土の色もどことなく真砂土っぽい色をしている。

この箇所は砂岩頁岩互層となっているので、砂岩の層の風化ではなかろうか?と勝手に判断。


ある程度進むと



斜めの線が入り、写真の右側から岩肌が丸っこくなっている。

ここが地図に示してある断層の箇所であるか?は私の素人の観察眼では判断出来ないけれども、なんとなく違っているように見える。


更に北(標高の高い方)へ進んでみると、



岩肌が濃い緑っぽく、さらに丸っこくゴツゴツした露頭へと変化していく。



風化が始まっている箇所を見ると、



紅とか黒とかが混じっていて、



植物の根がしっかりと入っているところだと、まさに黒ボク土!のような真っ黒い土があった。


非アロフェン質の黒ボク土は玄武岩由来の火山灰が風化した粘土から形成されるとあるので、今回は枕状溶岩の水の作用による変成岩でちょっと違うけど、最終産物の粘土は同じはずなので、本山寺手前に黒ボク土があっても問題ない。

黒ボク土は本当に良い土なのか?前編


とりあえず今回の記事の最後に地質図を確認してみると、


20万分の1日本シームレス地質図


1億6000万年前あたりに形成された付加体となっており、

隆起して露頭した地層


20万分の1日本シームレス地質図


周辺の緑は玄武岩となっていた。

今回の緑色岩は枕状溶岩となっていたため、海底火山となっていた。

付加体となったのは1億6000万年前以前になっているけれども、海底火山はこれよりはるか昔の話になるはずなので、



この黒ボク土っぽい土の原料は、3億年とか相当古い頃に噴火したものなのだろうなと。

その頃の資源で現代の人は栽培で利用する。


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