鉱物に意識を向けたきっかけを思い返してみると、

一番最初は硼砂(ほうしゃ)だった。


硼砂とはホウ素系の肥料の原料で、

ホウ素を含む鉱物自体が日本ではほとんど採掘されないらしい。


このホウ素なんだけど、

学者あたりは微量要素だし、ホウ素欠乏なんてほとんど発生しないと言うけれど、


JAの職員や栽培に近いところにいる人に言わせると

ホウ素欠乏は頻繁に発生している生理障害の一つである。


ホウ素は専門家がどれだけ栽培に近いところにいるか?を図るための踏み絵みたいなものだね。

ホウ素という栽培に潜む罠




このホウ素だけど、

原料となる硼砂がほとんど採掘できないとなると、

これは産業においてかなりの死活問題で、

ホウ素を大量に要求するキャベツ等のアブラナ科の作物やダイズを大規模に栽培している方が、

ある日突然一斉にコケるという可能性があると判断できる。


なので、

ホウ素がどこにあるのか?を常に意識していた。




最近、宝石ってどこにあるんだろう?

小さいもので良いので、自分で見つけることができないだろうか?

と本屋で石の本を見かけてはペラペラとめくっていたところ、



創元社から出版されているひとりで探せる 川原や海辺のきれいな石の図鑑という本を見かけたので即買いした。


この本を更に読み進めてみると、



トルマリン(鉄電気石)というページがあった。

鉄電気石の説明文にホウ素を含む珪酸塩鉱物と記載されていた。


ホウ素だって!


この鉄電気石という鉱物が身近にあれば、

この鉱物の風化時にホウ素(ホウ酸)が放出される可能性があるということか!


とりあえず化学組成を見ると、

NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4とあった。


モース硬度は7と硬い方

記憶の中では真砂土は白かった


比重は3で石英よりも重め。


で肝心の鉄電気石がどこにあるのか?だけど、

片麻岩(花崗岩が変成したもの?)や花崗岩のペグマタイトに多いと記載されている。

淡い黄色の石英


鉄電気石は黒くて線が複数入っているのが目印らしいので、


もしかして、

奈良県吉野郡の天川村で見た


天川村洞川の鉄鉱跡にて


この花崗岩の



これが鉄電気石だったりするのかな?


もしそうだとすると、

すでに小さいながらもトルマリンという宝石を見つけていたことになる。


この石は重くて持ってこなかったんだけど、

持ってくれば良かったよ…


何はともあれ、

畑の上流にある山の母岩が花崗岩由来であれば、

ホウ素欠乏は発生しにくいのではないか?

というアタリがついた。


これは大きな一歩だ。


追記

電気石には鉄電気石以外に苦土電気石といった様々な種類があり、

それら全てにホウ素が含まれている。

トルマリン - Wikipedia

鉄電気石 - Wikipedia