前回のカロテノイドの生合成の記事では、タイトル通り、カロテノイドの生合成を見た。
次に気になるのが、植物体のどこでカロテノイドが合成されて、どこに蓄積されるか?だろう。
再び、総説 花を彩るカロテノイド:その多様性と蓄積制御機構 - 園学研.(Hort. Res. (Japan)) 18 (4):335–347.2019を読んでみることにする。
上記の総説の339ページに色素体における蓄積能力という節がある。
カロテノイドは葉と花弁では蓄積される箇所は異なり、カロテノイドは葉緑体(クロロプラスト)内で合成され、タンパク質と複合体を形成し、光合成装置に組み込まれるとある。
花弁では有色体(クロモプラスト)内に蓄積されている。
蓄積量に関しては有色体形成が大きな影響を与えている。
細かい内容が記載されているが、この記事ではここまでにしておいて、総説を読んでいる時に頭に浮かんだことがある。
ブロッコリという食材がある。
ブロッコリというのは開花直前の花蕾を収穫したもので、
ブロッコリを収穫せずにおいておくと黄色い花を大量に咲かせる。
花弁の色がカロテノイド由来かわからないけれども、ブロッコリの栄養を調べると、
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両端が環状になっていて、水酸基(-OH)が付与されているキサントフィルが豊富に含まれている食材として扱われていることが多い。
人体の健康において、植物の黄色や橙を意識することが大事なのかもしれない。
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