鉄器の製造を行っていた古墳に近くで天然磁石は採掘できるか?の記事で徳島県の鉄器製造の国内最古級の遺跡付近で天然磁石の採取が可能でありそうな場所があるか調べている際に、脱線はするが興味深い研究報告があったので今回はその内容を記載する。


ヒザラガイの成長に伴う磁鉄鉱の結晶構造の変化 - 日本鉱物学会2003年度年会にヒザラガイの歯について。

概要しか読んでおらず、詳細は今の知識レベルではほぼ理解できない範囲なので目を引いた記述のみピックアップすると、


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ヒザラガイは磁鉄鉱(Fe3O4)を主成分とした歯を形成すると記載されていた。


この内容を見た時、海洋では窒素、リン酸や鉄が不足しているらしいで記載した内容が頭に浮かんだ。

ヒザラガイの生息域が上記記事の海洋ではないかもしれないが、海の生物は慢性的に鉄不足というイメージがある。


そんな中でヒザラガイは歯という大切な器官に磁鉄鉱を用いている事に驚いた。

サンプルのヒザラガイは徳島県鳴門市の海岸と記述されていたので、砂鉄として流れ着いた磁鉄鉱を食しているのだろうか?と想像した。

逆に砂鉄が流れ着くような場所でないとヒザラガイは生息できないのか?という疑問も生じた。


どちらにしろ、知らない事ばかりで調べるべき内容が尽きることはないなと。

多板綱 - Wikipedia