先日の京丹後の帰り際に
濃縮トマトで作ったドライトマトをいただいた。
普段市場に出回っている、
目方を増やした水っぽいトマトではなく、
果実の中身を凝縮させた美味のトマトで作ったドライトマト
水気も程よく残っていて、
良い出来だという。
このドライトマト、
味噌汁の出汁の代わりに入れると良いということで、
朝食の味噌汁に入れて食べた。
トマトのほんのりとした酸味が効いて、
たしかに、言われた通り味噌汁の質が上がった。
こういうトマトが市場に出れば良いのにと思いながら味わった。
さてさて、
なぜ濃縮されたトマトが市場に出ないのか?
という言えば、
私自身、流通に関わったことがないので、
あくまで聞いた話だけど、
今でも市場は重量による取引が主で、
10kg、〇〇円といった形式でやりとりされる。
濃縮トマトと言えば、
水を切りに切って果実の水分量を減らして、
味を濃くさせたもの。
水分量を減らすだけ、重量が減るので、
濃縮トマトといった高品質トマトが一般市場では価値の低いものとして扱われる。
品質よりも量
今の日本の市場ではよりよく稼ごうと思ったら、
質よりも量、特に安定供給出来ればいけるわけで、
質で勝負する人は、
自然と一般市場から離れる傾向があるので、
より美味な野菜を求めるならば、
質で流通している市場を探さなければならない。
なんてことを、
これを食べている時に思った。