イヌムギの成長は早いなと常々思うの記事でイヌムギについて触れた。
イヌムギといえば、そのねじれに秘密あり、な気がするの記事で、
上の写真ではわかりにくいが、矢印のようにねじれが入り、葉の裏側が上を向いている事がある。
どこで読んだか忘れたが、以前の自分が葉の裏表で葉緑体の数にあまり差がない原始的な葉だと記載していたので、それが正しいとして、あの記事から色々と知識を得た身として頭に浮かんだ事があった。
葉緑体といえば、光合成を行う器官であるわけで、原始的な葉の構造の方が裏表に葉緑体があって有利ではないか?と思うかもしれないが、陰樹の耐陰性とは何か?や植物が有害な紫外線から身を守る為のフラボノイド等の記事で葉緑素は維持コストが高い上、活性酸素の発生源であるのでイヌムギのような葉の裏表に葉緑体が多くあるような植物が日差しの強い夏に生えていたら、自身の体を保つだけでも大変そうだ。
なんてことを思ったら、イヌムギがイネ科の夏草の中で早い時期に生えて、エノコロ等のC4植物にバトンタッチするのが納得できた。