Didier Descouens - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
造岩鉱物の黒雲母を見る4までの記事で黒雲母(に含まれる金雲母)の風化についてを見てきた。
前回の記事では金雲母が風化して、一つ飛ばして、
蛭石ことバーミキュライトになるところまで見た。
肥料関連に身を置くものとして把握しておきたいのは、金雲母と蛭石(バーミキュライト)の間にある
緑泥石(上の写真の青っぽいもの)だ。
以前、青い石を理解するために鉱物の緑泥石化作用を見るの記事で緑泥石は黒雲母が熱水等の変成によって生じるものだと記載した。
黒雲母との大きな違いは黒雲母の層間はカリウムであるが、緑泥石は水酸化物シートになっている点だ。
更に記載すると、層間の水酸化物シートはブルーサイト層であるそうだ。
Rob Lavinsky, iRocks.com – CC-BY-SA-3.0, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
ブルーサイトといえば化学組成がMg(OH)2で示される水酸化物鉱物だ。
肥料の水マグの原料として有名だ。
このブルーサイトだけれども、改めて蛇紋石を見るの記事で苦土(マグネシウム)を含むかんらん石が水と反応した際に生成される。
であれば、緑泥石が形成されるのは、黒雲母が風化する際にブルーサイトを生成する鉱物も一緒に存在していることが条件になるのか?
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