前回の電流について整理するの記事に引き続き、電圧の方を見てみることにする。
前回紹介した本から早速、電圧についてを引用してみると、
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電圧 (Voltage)
電気を流そうとする力を電圧という
単位 : V (ボルト)
記号 : V (Voltage) または E (Electromotive fource : 起電力)
1Vの定義 : ある2点間を1Cの電荷を移動させたとき、必要なエネルギーが1J(ジュール)であるなら、2点間の電圧は1Vである。
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※藪哲郎著 世界一わかりやすい電気・電子回路 これ1冊で完全マスター! - 講談社 11ページより引用
と記載されていた。
電流と電圧を学ぶ時、高低差のある水路で途中に水車があるイメージをよく見るが、それ以上にわかりやすかった例があったので記載する。
針の部分が太めの管が付いている注射器のようなものがあったとする。
容器の中に水を含め、針の反対側を押せば管から水が勢いよく出てくる。
中に入っているものが電気だとして、水が勢いよく出るのを電流だとする。
左からそこそこの力で容器の中の水を押すと、右の管からそこそこの量の水が出てくる。
左の矢印が電圧で、右の矢印が電流だとする。
左から押す力を増やすと、右の管から出る水の量が増える。
ただ、このイラストだと水(電流)は出っぱなしで容器の中の水が補充されることがないので分かりにくい。
そこでよく見かける水車のイメージを持ち出してみる。
上の図は高いところに水をポンプアップして、高低差を利用して水の勢いを発生させる設備だとする。
右の歯車をモーターのような機器と捉える。
左下のポンプの箇所が電池だとして、電圧が高ければ高い程、上の図の高さが増す。
高低差が高くなれば、上を流れる水(電流)の勢いが増し、右側にある歯車を勢いよく回す。
電圧を増やせば、電流が増し、電流が増せば、歯車のような電気機器の動きが活発になる。
この例を持ち出したいのは、おそらく最近の肥料でよく見かける酸化還元電位の記事で触れたような電位差の理解を易しくしたいという意図があるのだろうと推測している。
電流、電圧ときたら次は抵抗だけれども、それは次回に触れることにしよう。