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畑作を続けることは難しい-前編で土の良さに気を付けていても、畑作を続ける限り、秀品率が落ち続けることがあるということを記載した。


秀品率が落ちたと感じる要因は何だろうか?

収穫までの期間が長くなったとか、防除に入らなければならない回数が増えたとか。


収穫までの期間が長くなるというのは光合成が落ちることによるので、光合成に関する要素が減ったことになる。

光合成についてはそのうち触れることにするので、今回はこれ以上触れない。


後者の防除の入る回数が増えたというのは、防御に関する、もしくは免疫に関する要素が減ったことによる。


防御を連想した時に最初に浮かぶのは、芳香族のアミノ酸と銅の金属酵素によって生み出されるリグニンだろう。

リグニン合成と関与する多くの金属たち


免疫も芳香族のアミノ酸が関与している。

防御の基礎は芳香族のアミノ酸にあり


これらの話でちょっと前には銅の金属酵素と書いたけれども、銅以外でも、鉄、マンガンや亜鉛といった金属の名前も挙がる。

アミノ酸は肥料の要素でいうとNPKのNで超重要な要素なので意識するけれども、他の金属類は微量要素として扱われ意識しないものとなる。


有機質肥料にも入っているけれども、どちらかというと鉱物由来の要素となるため、鉱物由来であれば地域差は出てくるので、粘性の高い火成岩、もしくはチャート質の土地では、畑作の連作※は難しいのではないか?と思い始めた。

※作物種問わず、畑作を続けていることを指す

玄武岩を磨くと中は黒でした

硬いチャートの表面で土ができる


今回の内容を踏まえて、目に見えない銅欠乏の話に続く


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