チョウ目昆虫の幼虫の休眠の記事までで昆虫の事を色々と見てきて思ったことがある。
それは前にも触れた草生栽培の食害虫の防除の可能性だ。
地域のお年寄り達は畑に草を生やしたら虫が多くなるから畑を綺麗にしておけというけれども、虫に対する防除というのは株を健康に育てた上で抵抗性誘導することだ。
周辺の畑が抵抗性誘導をしていたとしたら、腕の無い栽培者の畑が集中砲火を食らうわけで技術力がないことが露呈される。
抵抗性誘導の要因を見てみると、草が傷付いた時に合成されるジャスモン酸が防御に関する物質の合成を促す。
このジャスモン酸だけれども、ジャスモン酸メチルとして周辺の草に伝播する。
※機能は若干異なるけれども、天敵を呼ぶサリチル酸メチルもある
ジャスモン酸メチルを受け取った作物の抵抗性が向上する。
上記の話を踏まえ、どの草を損傷させるか?を考えてみると、
通路に生えた草を小型のスパイダーモア等で刈る。
※刈払機でも良いが経験上スパイダーモアが安全で農薬散布よりも簡単であった。
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出来れば刈る前の草も健康的に育っていて欲しいので、
イネ科緑肥の再考のアレロパシー編でも触れたように肥料分を与えておきたい。
特に発根を促進するような成分であれば尚良し
ネギの畝間にマルチムギを生やした際に、刈り倒さなくてもアザミウマの被害が減ったとあった。
作物とは別の草を生やすだけで、それだけで作物にとっては良い刺激になっているのかもしれない。
草を生やすことで増えるであろう厄介な昆虫といえばバッタあたりになるけれども、バッタで困っているという話はあまり聞かないな。
今回の話の前提として、草生栽培を始める前に栽培にとって良い土にしていることが大事。
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