大阪と京都の県境付近の大阪府三島郡島本町にある水無瀬神宮に行ってきた。
参道を歩き、境内に入ると、
後ろに人が並んでいる手水舎(ちょうずや)がある。
何故後ろに人が並んでいるのか?というと、
大阪で唯一の名水百選に選ばれた離宮の水があり、
手水舎で水を汲まれると人だかりで大変なことになるので、後ろに貯水用に管を引っ張ったそうだ。
神社の方から手水舎で水を飲んでも良いと教えて頂いたので、
汲んで手に移して飲んでみたところ、
舌の上に若干の苦味が残るような味だった。
硬水か?
下記のページに記載されている内容に依ると、離宮の水は中硬水に分類されているらしい。
茶の湯にも使われる【大阪府の名水】1カ所をご紹介~名水百選より~ | 水のソムリエ
島本町といえば、近くに日本を代表する酒造メーカーがあり、その会社が水源を大切にしていることが有名だ。
名水といえば周辺の地形が影響を与えている。
離宮の水から今後役に立つ知識を得られるかもしれないので、地質図を開いてみることにする。
水源は北の山の方にあるので、北に注目してみると、大半が付加体もしくはおそらく隆起後に堆積した箇所で、付加体の箇所の所々に海底火山跡とチャートがある。
北西に進むとポンポン山があるので、地質的にはポンポン山と類似していると見て良いだろう。
離宮の水の水質では石灰の量が多いように思うけれども、日本の平均的な水質がどういうものなのかわからないのでなんとも言えない。
もし石灰が多いとするならば、付加体に石灰岩が含まれているということが水質に影響を与えるのか?
名水を辿って、その地域の特徴を探るにはまだまだ知識が足りないなと痛感する。
離宮の水が中硬水であることと周辺が付加体であったということを覚えておくことにしよう。