共立出版 基礎から学べる菌類生態学の内生菌の章でヨトウに関する興味深い記事があった。
菌根菌に関する実験で、とあるイネ科が優先的に繁茂しているところがあった。
このイネ科の草は菌根菌との共生によって優勢となっていた。
この環境において、殺菌剤を連年散布を行ったところ、菌根性の優占植物種であるイネ科は減少し、非菌根性の植物種が増加したという報告がある。
菌根性の植物種が周辺環境の多様性を減らす要因であることになる。
これを踏まえた上で、
前回の初春に畑を占拠するナズナたちに迫るの記事を見ることにする。
前回の記事の冒頭に記載した
栽培しやすい土に近づくにつれて生えてくる草はハコベ、ナズナやホトケノザばかりになった。
ということはナズナは菌根菌によって優勢になったのか?
ここでふと頭に浮かんだこととして、
アブラナ科で菌根菌と共生したという報告がないこと。
であるならば、
栽培しやすい土でナズナをよく見かけるようになった要因は他にあるはずだ。