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大阪府高槻市にある摂津峡公園に子供らと虫採りに行ったら、長男がピンクのキリギリス?を捕まえた。

ここで気になったのが、この昆虫のピンク色の色素は何だ?ということ。


とりあえず、今まで知り得た内容を整理することにしよう。

キリギリスの色は緑色と褐色がある。


バッタの基本的な色は緑色で、緑色は葉緑体の代謝産物に因るものであるはず。

褐色の方は、環境ストレスを感じた時に合成されるメラニンという色素で基礎の緑色を上塗りするように合成する。

褐色のバッタ


これらの話を踏まえた上で、冒頭のピンク色のキリギリスの話題に戻す。

バッタ目の昆虫の近隣にいる目でカマキリ目があり、カマキリ目にはピンク色で有名なハナカマキリがいる。


ハナカマキリのピンク色の色素は何?の記事で、


Xanthommatin_reductase_reaction

akane700 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる画像を改変

キサントンマチンレダクターゼ - Wikipedia


ハナカマキリのピンク色は還元型のキサントマチンという色素であった。


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ピンクのキリギリスも同様の色素であるとして話を進めると、緑色の色素の下地にキサントマチンがあり、キサントマチンの発現量が多く、緑色の色素の量が少なく、環境ストレスも少ない状態であれば、ピンクのキリギリスが誕生することになる。


珍しい条件が二つあるので、再び見つけるのは難しそうだ。


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