田道間守の墓は何処にある?までの話で、ミカンの話題を書いてきた。
田道間守が常世の国から持ち帰ってきたであろう橘は後のミカンという説明があるけれども、この説明を見てそもそもミカンとは何か?という疑問が湧いた。
最初にミカンという言葉だけれども、蜜(みつ)の柑橘(かんきつ)で蜜柑(みかん)という感じが当てられている。
蜜柑で検索をすると、
温州蜜柑(ウンシュウミカン)が引っかかる。
ここで一つの疑問は店頭にいろんな名前のミカンが並んでいるが、これらは別々のミカンであるのか?
それともほぼ全てがウンシュウミカンの品種の事を指しているのか?
について全くといって良い程、知識が無い事に気が付いたので整理してみることにする。
まずは温州という言葉だけれども、中国に温州市があるそうだ。
温州ミカンは中国の温州から持ち帰った種を日本で蒔いて育てたという俗説があるらしいが、本種の原産地は日本の薩摩地方(現在の鹿児島県)の長島であると考えられており、温州から伝来したというわけではないそうだ。
ウンシュウミカンの名称に関しては触れずに、ウンシュウミカンの親について触れてみる。
ミカンの親はどの品種? -遺伝解析により60種以上のカンキツ類の親子関係が明らかに- | 京都大学のページでまさに知りたい内容が記載されていたのでピックアップしてみると、ウンシュウミカンはキシュウミカン(コミカン)とクネンボ(九年母)を親とする種であるそうだ。
クネンボというのは、東南アジア原産の品種といわれ、日本には室町時代後半に琉球王国を経由しもたらされたそうだ。
現時点でミカンについての理解を進めたければ、ウンシュウミカンの親であるキシュウミカンについて触れる必要がありそうだ。
ちなみに、ミカンに限らず日本にある様々な柑橘はキシュウミカン(紀州蜜柑)、ユズ(柚子)、クネンボ、タチバナ、ダイダイ(橙)、コウジ(柑子)とスイートオレンジが何度も交配して生まれたそうだ。
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