和歌山の元伊勢の濱宮等の記事で話題に挙げている扶桑社から出版されている熊野から読み解く記紀神話〜日本書紀一三〇〇年紀〜を読み進めていたら興味深い内容が記載されていた。
上記の本の166ページに
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太平洋に面して暮らす人びとは、黒潮の彼方に死と再生の異郷「常世」があると信じていた
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と記載されていた。
黒潮といえば、日本列島の南西から太平洋に沿って流れている海流を指す。
黒潮といえば、NHKのブラタモリの種子島の回で鹿児島県南部に位置する種子島がちょうど黒潮の海流に関与していて、大和政権と関与しているという話題があった。
「種子島〜種子島は地球のチカラを感じる島!?〜」 - ブラタモリ - NHK
種子島の話題と冒頭の黒潮の話題を当てはめると、常世は死は黒潮の向かう先のアメリカの方を指し、再生は種子島以南の那覇等を指す事になる。
であれば、田道間守が非時香菓(ときじくのかくのこのみ)をもとめて旅立った先が沖縄のヤンバルである話の信憑性が増す。
今回の黒潮の話題から、大和政権の時代に九州と沖縄で何らかのやり取りがあったのか?という疑問が生じる。
沖縄貝塚時代 - Wikipediaを読むと、大和政権の時代付近で大和と沖縄で何らかのやり取りがあった可能性があることがわかる。
大和政権の時代に沖縄九州間をどれくらいの期間で往復出来るか?はわからないが、田道間守の常世国の伝説にある10年程はかからないだろう。
この時、タチバナの発芽から結果までの期間はどれくらい?という疑問が浮かんだ。
タチバナ 柑橘 香酸柑橘類の特徴と育て方 kaju_kankitsu-zatsu021-01 | 苗木部の部室 〜苗木、育てよう〜 By 花ひろばオンラインによると、タチバナの結果までの期間は4〜5年であるらしい。
常世国がヤンバルであるならば、ヤマトタチバナに必要な形質で最も重要なのは耐寒性だから、大量のタネを持ち帰り、片っ端からタネをまけば数株はヒットするはず。
常世国からタネを持ち帰り、可能な限りたくさんのタチバナを播種して、生き残った株の結実まで待てば、10年という年月もしっくりとくる。