植物はアミノ酸態窒素を吸収した後、どのように利用するか?の記事で、植物がアミノ酸態窒素を吸収した時にどのように利用しているか?について触れ、アミノ酸態窒素はタンパクや核酸の合成に直接利用されるという内容を記載した。


次に気になるのが、植物は核酸系の旨味成分を合成するか?になる。

核酸系の旨味成分といえば、


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イノシン酸と


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グアニル酸がある。


植物でこれらの核酸を合成しているのか?を調べてみると、ヌクレオチド合成 - 福岡大学理学部化学科 機能生化研究室のページにすべての生物共通の核酸の合成の記載があった。


内容は端折るが、ペントースリン酸経路(HMS)を経て合成されたリボースが合成され、アミノ酸のグルタミン(Gln)、アスパラギン酸(Asp)とグリシン(Gly)を用いて、イノシン酸(IMP)が合成される。

ペントースリン酸経路 - Wikipedia


このIMPを基にして、更にアスパラギン酸(Asp)とグルタミン(Gln)を用いて、グアニル酸(GMP)を合成する。

GMPはDNAを構成する核酸の一つのグアノシン三リン酸(GTP)の合成に用いるので、上記の話であれば植物でもイノシン酸やグアニル酸を合成することになる。

グアノシン三リン酸 - Wikipedia


であれば、植物の旨味成分として、イノシン酸やグアニル酸の話題があっても良いのに、何故見かけないのだろう?

魚粉にイノシン酸が多く、干しシイタケにグアニル酸が多い理由を知りたいものだ。


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どちらも乾燥状態だけれども、野菜も干し野菜にすれば、核酸系の旨味成分が凝縮されたりするのかな?

それとも、野菜の場合は圧倒的にアミノ酸系の旨味成分であるグルタミン酸が圧倒的に多かったりするのかな?

※ドライトマトの旨味の増強の話題でグルタミン酸の他にグアニル酸の報告を見かける。