有機質肥料としての大豆粕の記事で食品残渣由来の各有機質肥料の成分表を引用して記載したが、
改めて、米ぬかの凄さを実感した。
注目したい点はCa(石灰:カルシウム)とMg(苦土:マグネシウム)の比で、Ca : Mg : K ≒ 1 : 5になっている。
※カリウムを含めると、Ca : Mg : K ≒ 1 : 5 : 3.5になる
施肥設計の黄金比として、Ca : Mg : K(カリウム) = 5 : 3 : 1となっているが、魚粉肥料についてを細かく見てみる3等の話題で石灰は予想していないところで大量に含まれているので、細心の注意を払わなければ、土壌診断ですぐに石灰過剰という結果になってしまう。
土壌の石灰が過剰になると、カルシウム過剰によるカルシウム欠乏等の記事で触れた通り、石灰を含めた各肥料成分の吸収が不調になってしまう。
他の成分でも言える事だけれども、土壌中で過剰になった成分を抜くのは難しいので、極力過剰にさせない方に注意する必要がある。
このような背景を踏まえ、米ぬかのCa / Mg比は優秀だなと改めて思う。