黒曜石とは何だろう?の記事までで黒曜石についてを見てきた。
黒曜石は割れやすく、鋭利な形になりやすいので、青銅器や鉄器が登場するまで重宝されていたとされ、考古学で重要視している鉱物であるそうだ。
この黒曜石だけれども、様々な視点から注目されているわけで、当然話題の宝庫となる。
何か面白い内容に遭遇できるかもと思い、黒曜石に関する読み物を見ていたら、興味深い内容に遭遇したので今回はその内容を整理する。
後の話題に合わせて古墳時代の視点で話を進めるが、当時の拠点は現在の奈良辺りになるのだけれども、奈良周辺で黒曜石が採掘できる場所はない。
一番近くて現在の福井県坂井市辺りになる。
坂井市といえば東尋坊の辺りか。
そんな中、
古事記の国生みにおいて三番目に生まれたと記載されている隠岐(おき)島が目に付いた。
隠岐島というのは
島根県の松江の北に位置する4個の島からなる諸島で、日本の黒曜石の代表的な産地であるそうだ。
この隠岐諸島はユネスコ世界ジオパークとして扱われている為、読みやすい文献が多い。
【公式サイト】隠岐ユネスコ世界ジオパーク | 島根県隠岐諸島
隠岐ジオパークが配布しているガイドブックに黒曜石と歴史に関する興味深い内容が記載されていた。
隠岐ジオパークガイドブックの23ページ(PDFのページでは28ページ)に隠岐諸島にある考察があった。
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隠岐を中心とした交流があったことのを裏付ける興味深い事実として、隠岐の神社数と大社の数、そして神社名があります。(途中省略)神社名についても伊勢命神社、厳島神社、諏訪神社など全国の有名な神社が隠岐にあります。このことは、隠岐の黒曜石を求めて各地の力を持った勢力が起きに入り、それぞれ国を造り神社を建立したのだと考えていいのかもしれません。
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配置している神社からこんなにもロマンを感じる考察が出来るという事に感動した。
日頃から薄々と感じているが、神社の持つ知見の量は自身で想像している量よりも遥かに多く、神社について学ぶ事で、普段の風景から得られる知見の量は格段に増えるのかもしれない。
そういうことは一旦置いといて、良質な黒曜石が大量に採掘できるからこそ、日本の創造において隠岐諸島の重要度を高くしたのだろう。
いつかは隠岐諸島に訪れてみたいものだ。