湘南の砂浜の黒さの要因は何だろう?の記事で広義の意味での湘南の海岸の砂浜から砂鉄を採取した内容を投稿した。
砂鉄は川や海の波の作用で漂着し続けるわけで、もしかして鎌倉時代の刀の鉄は湘南の海から採取していたのでは?という疑問が生じた。
なぜ、鎌倉時代の刀に疑問を持ったか?といえば、鎌倉幕府付近の稲村ヶ崎も広義の湘南に入らなくもないからだ。
というわけで早速検索をしてみたら、木浪信之 - ものづくり体験を取り入れた鎌倉たたら製鉄 - 日本物理学会 第 73 回年次大会(2018 年)概要集で興味深い内容が記載されていた。
その内容というのが、
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チタンを多く含み赤目砂鉄に分類される鎌倉砂鉄は融点が低く、製鉄工程において不純物との分離が難しいため良質の鉧(生成鉄)ができにくい
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というものだ。
他のページで代表「砂」|すべらない砂甲子園|JAMSTEC 50TH ANNIVERSARYには
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他地方の砂鉄と比べてマグネシウムなどが多く、精錬が難しいといわれています
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という記載もあった。
チタン鉄鉱について検索をしてみたら、
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弱い磁性を持つ、黒色または灰色の鉱物。(途中省略)磁鉄鉱(砂鉄)と混在するが、磁石を用いると分離できる。
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という記載があった。
今でこそ分離は簡単かもしれないが、鎌倉時代では鉄を採取することは難しかったかもしれない。
普段はチタンについて触れる事はないが、チタンについての話題が増えつつあるので知る必要がありそうだ。
農業用直管パイプに含まれる酸化チタンは作物に与えても問題ないか?
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