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窒素を含む有機酸のムギネ酸の記事で窒素を含む有機酸のムギネ酸について触れた。
ムギネ酸を調べる程、このムギネ酸の理解が進むのが重要であるようだ。
とりあえず、ムギネ酸がどの様に合成されるのか?について触れていくことにする。
ムギネ酸の合成は硫黄を含むアミノ酸のメチオニンから合成されるようだ。
ムギネ酸類の生合成経路(PDF) - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部
メチオニンはアデノシンと結合して、S-アデノシルメチオニン(SAM)になる。
硫黄(S)を含む左側の箇所が外れ、右側も色々と変型をして
ニコチアナミンになる。
ニコチアナミンといえば、蛇紋岩土壌は植物にとって過酷な環境の続きの記事で登場した。
このニコチアナミンが数ステップでムギネ酸類へと変わっていく。
このムギネ酸がなぜ重要なのか?というと、土壌中の鉄の利用率が高まるそうで、鉄剤が効きにくい高pHの環境で救世主となるそうだ。
この鉄の話題だけれども、栽培環境では鉄はリン酸とつながっている事が多い為、リン酸過剰の土壌でも効果を発揮する可能性がある。
ムギネ酸は抽出や合成が難しく、ムギネ酸単体での資材の登場はまだまだ先になりそうだけれども、ムギネ酸の恩恵はいち早く受けておきたい。
ムギネ酸の活用はどうすれば良いのだろう?