コウジカビのマイコトキシンの記事でコウジカビの一種のAspergillus flavus(以後、フラバスとする)が合成する
アフラトキシンというマイコトキシン(カビ毒)について見た。
このマイコトキシンだけれども、植物や人体に対して毒性があるようだ。
このアフラトキシンだけれども、自然環境下で無毒化されることがあるのか?ということが気になったので調べてみることにした。
※自然環境下で無毒化が気になった理由は前回の記事の締めで記載している。
アフラトキシンの無毒化に関して生成AIのGeminiに訪ねてみたところ、下記のような返答があった。
・アルカリ処理
・酸化反応
・生物学的分解
・その他
このうち、アルカリ処理は加熱が条件に入っていたので自然環境下という条件に該当しないと判断した。
その他も粘土鉱物による吸着による毒性の緩和であるので触れないことにする。
酸化反応だけれども、過酸化水素とアフラトキシンが反応して無毒化する可能性があるという記載があった。
生物学的分解の方には特定の細菌や真菌がアフラトキシンを分解するという記載があり、続けて、微生物が産生する酵素(ラッカーゼ、ペルオキシダーゼ、アフラトキシン酸化酵素など)がアフラトキシンを分解する可能性があるという記載があった。
ラッカーゼやペルオキシダーゼという名称を見て真っ先に頭に浮かんだのが、
白色腐朽菌で、この菌が分泌するリグニンを分解する酵素は過酸化水素を利用するという内容も頭に浮かんだ。
前回の記事の末尾で挙げた疑問に関して、白色腐朽菌は関与していないはずなので、関与しているとするとおそらく過酸化水素になるだろう。
味噌や醤油の発酵の際に過酸化水素は発生するのだろうか?ということが気になった。
発酵に関わる真菌、もしくは細菌が活発化したら、何かしらの菌から過酸化水素は発生するよね。