コウジカビのマイコトキシンのオクラトキシンの記事でアスペルギルス属の糸状菌が生成するマイコトキシンであるオクラトキシンについて見た。


このマイコトキシンを合成するコウジカビだけれども、Aspergillus niger(ニゲル)という黒麹菌であるらしいが、この黒麹菌は酢や焼酎の製造に関与しているそうだ。


実際のところはどうなのだろう?と気になったので、検索をしてみたところ、(2013年6月発行)「クロコウジカビAspergillus nigerとその近縁菌、黒麹菌の安全性について」 - (一財)食品分析開発センターSUNATEC 検査/分析/調査/試験のページにたどり着いた。


要約するとニゲルという大きなグループがあり、その中で焼酎の製造に関わるA. awamori(アワモリ)がいたり、A. kawaii(カワイ)がいたりするそうだ。

これらの黒麹菌はオクラトキシンを合成しないそうで、コウジカビのマイコトキシンで見たA. oryzae(オリゼー)と同じように家畜化された菌だと言えそうだ。

A. awamoriの一部ではオクラトキシンの合成が確認されている


となると、黒麹菌が誕生する過程で、焼酎等にオクラトキシンが混入していたことがあったかもしれなくて、オクラトキシンの無毒化もありそうだ。