サバに含まれる脂肪酸は何だ?までの記事で魚粉肥料のうち、青魚系の魚粉肥料についてを見てきた。
青魚系の魚粉肥料には油脂が多く含まれている傾向があり、それが食味の向上に関係しているようだ。
このように書くと、青魚系の魚粉肥料が優れていて、冒頭の写真にあるような赤身魚系の魚粉肥料は優れていないというイメージになりそうだが、今の時点でそのように判断するのは時期尚早というもの。
というわけで、これから赤身魚の方の特徴について整理していく。
赤身魚の特徴を整理する上で真っ先に思い付くのが、赤身魚の赤身とは一体何だろう?ということだろうか。
赤身の要因は、
血液に含まれるミオグロビンやヘモグロビンであるそうで、それに付随して、
鉄を多く含んでいる傾向にあるそうだ。
※ カツオの魚粉肥料が鉄を多く含んでいる可能性がある
赤身魚系の魚粉肥料というのは、ヘム鉄というやつだ。
魚粉肥料には亜鉛や銅といった微量要素も含まれているわけで、これらの特徴を整理すると自ずと赤身魚系の魚粉肥料がどんなところに向いているか?が見えてくる。
それは、
施設栽培で土を酷使しながら果菜類の作物を栽培している所になるだろう。
こういう環境では油脂を多く含む青魚系の魚粉肥料よりも前に、問題となる要因を潰せる赤身魚系の魚粉肥料の方が有効に作用してくれる可能性が高い。