油脂を多く含む肥料は食味の向上に繋がるか?までの記事で植物が脂肪酸を吸収すると、それを直接膜脂質に取り込み、人が膜脂質の主成分のリン脂質を摂取すると苦味が抑えられるので食味の向上に繋がるという内容を記載した。
油脂を多く含む肥料を与えたら食味の向上に繋がるとするならば、脂がしっかりと載った青魚系の魚粉肥料の施肥も食味の向上に繋がる事になる。
であれば、青魚の油脂はどのような構成になっているか?を把握しているのは有効であるはずなので調べてみることにした。
魚粉肥料として話題に挙がったのがサバなので、
サバに含まれる脂肪酸について調べてみた。
参考にした魚介類/<魚類>/(さば類)/まさば/生 - 06.脂肪酸-脂肪酸総量100gで、マサバに含まれる脂肪酸を上位5位まで挙げてみる。
・パルミチン酸(16:0):24.0
・ドコサヘキサエン酸(22:6 n-3):7.9
・ステアリン酸(18:0):6.7
・イコサペンタエン酸(20:5 n-3):5.7
・パルミトレイン酸(16:1):5.3
※右側の数字は脂肪酸総量のうちの含有量(単位:g)
炭素数16の脂肪酸であるパルミチン酸が多く、これは魚粉肥料に影響を与えている可能性があるので、すぐに参照出来るように意識しておこう。