ラクトン化についての記事でモモ等の香気物質であるラクトンの合成について見始めた。
ラクトンの合成は脂肪酸のヒドロキシ基(-OH)とカルボキシ基(-COOH)が分子内で脱水縮合して環状エステルになる反応であるそうだけれども、この条件を満たす脂肪酸がイメージできない。
というわけで、更に調べてみることにする。
上の図のγ-デカラクトンの酸素(O)のある箇所はカルボキシ基(-COOH)になり、脂肪酸はカルボキシ基の炭素から順に数え始めるので、四番目の炭素にヒドロキシ基(-OH)があるデカン酸であれば、環状エステルを形成出来る可能性があるということで、γ-デカラクトンの一つ前の状態は
※図:4-ヒドロキシデカン酸 | 化学物質情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンターより引用
4-ヒドロキシデカン酸になる。
では、この4-ヒドロキシデカン酸がモモの果実内でどのように合成されているのか?を調べてみたが見つからず。
とりあえずここで締めるが、果実内に脂肪酸をたくさん蓄積させれば、ラクトン系香気物質の香りが強くなったりするのかな?