昨日、肥料のメーカーと話をする機会があったのだが、ん?と思う事があったので整理する。
その内容というのが、ギ酸のキレート作用と還元作用についてだった。

ギ酸は構造が最も小さいカルボン酸になる。

カルボン酸というのは、カルボキシ基(-COOH)を持つ化合物を指し、Rの箇所に最も小さな水素(H)のみが入ったものがギ酸となる。
ギ酸には小さいが故の特徴があって、左側をよく見てみると、-CHOのホルミル基と見做すことが出来、アルデヒドになる。
アルデヒドには還元性を持つという特徴があるため、冒頭の話題のギ酸には還元作用は有るという事がわかる。
次は逆順になったがギ酸のキレートについてだ。
シュウ酸のキレート結合再び等の記事でキレート作用について触れているが、キレート剤として振る舞えるのは、配位子と呼ばれる手を2本以上持っている事が条件だ。
手に成り得るものとして、

カルボキシ基があるが、

ギ酸は構造が小さいが故、カルボキシ基が一つになるので手が一つという事になり、キレート剤ではないと言える。
冒頭の話題にはないが、ギ酸のもう一つの特徴について触れておこう。
ギ酸はその名の通り酸であるので、溶液に混ぜた場合、pHを下げる要因になる。
ギ酸はカルボン酸(有機酸)であるので弱酸に分類されるそうだけれども、炭素数が少ない程強い酸に成り得るといった特徴があったはずで、この特徴に合わせて考えれば、カルボン酸の中でギ酸が最も強い酸になるはず。
最後に肥料の話で何故ギ酸?という疑問が生じると思うが、液肥の材料としてギ酸が入っている事が多い。



