亜リン酸はどのようにして出来る?までの記事でリン酸肥料の代替として亜リン酸肥料を使っても良いか?という問いから亜リン酸の製造の話まで見てきた。


この内容を書いている時に、液体のリン酸肥料の製造方法を理解していないことに気が付き、リン酸液肥の理解を深める必要があることを感じた。


というわけで、リン酸肥料の製造について見ていくことにしよう。




松永剛一等 リンの工業利用 生物工学 第90巻 2012年 第8号でリンの製造として、湿式と乾式の2つの内容が記載されていた。

湿式は速効性のリン酸肥料はどんな形?の記事で触れたが改めて見ていくことにする。


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リン鉱石と硫酸を反応させて、リン酸石膏と粗リン酸を得る。

Ca5(PO4)3F + 5H2SO4 + 10H2O → 3H3PO4 + 5CaSO4・2H2O + HF

リン酸石膏というのは、上記の反応でリン酸のみの分離は難しいらしく、石膏(硫酸カルシウム)とリン酸が混ざったものがリン酸石膏として残るそうだ。


ここでふと疑問になることがある。

上記で挙げたリン酸石膏が、肥料でよく見聞きする過リン酸石灰なのだろうかと。


過リン酸石灰の反応を改めて確認すると、リン鉱石と硫酸の反応で今回のものと同じであるが、実際はリン酸液の抽出という工程がないため、過リン酸石灰とリン酸石膏では石灰(カルシウム)が含まれている量が全然違うのだろう。


ということで、リン酸石膏はリン酸肥料の過リン酸石灰ではないということになる。


次にリン鉱石と硫酸の反応で得られた粗リン酸の次の反応を見ていきたいが、それは次回以降で触れることにする。