リン酸の製法の湿式法の記事でリン鉱石から粗リン酸と呼ばれるところまで見てきた。
粗リン酸はリン酸以外の不純物が含まれている形状であるらしく、この先にリン酸の精製という過程を経て、純度の高いリン酸を得るようだ。
施設栽培で使用するリン酸肥料が何処までの純度かはわからないが、精製という過程は見ておいて損はないはずで、今回はその内容を見ていく。
古い論文になるが、菊池光雄等 リン酸精製技術の動向[3] - 東洋曹達研究報告 第23巻 第2号(1979)に一次精製、抽出、濃縮、最終精製の過程を経て高濃度且つ純度の高いリン酸を得るそうだ。
一次精製で除きたい成分は、硫酸(SO4)、ケイ素(Si)とフッ素(F)になり、上記の報告ではなく最も分かりやすい方法として、カルシウムイオン(Ca2+)等で沈殿させる。
その後、ブタノール等の有機溶媒と反応させて、リン酸を溶媒側に移動させて残液を除去し、リン酸を含んだ溶媒に純水を加え逆抽出を行い、水分を飛ばし濃縮する。
この過程では亜リン酸はどのようにして出来る?で見た黃リンは登場していないので、リン酸と亜リン酸の製造過程は別という風に捉えて良いか?



