遊離酸化鉄の定量でタンニン鉄は対象であるか?の記事でキレート(配位結合)の強さについて触れた。
この話を理解するためには配位子というものを理解する必要があるので、今回はその内容について触れていく。
例として、

最も構造が単純なジカルボン酸のシュウ酸について見ていくことにする。
構造は、

カルボキシ基(-COOH)があって、Rの箇所にもう一つのカルボキシ基が入るという形になっている。
シュウ酸と鉄のキレートについて触れておくと、

このような形で鉄を中心にして3個のシュウ酸が取り囲むように錯体を形成している。
ここで注目したいのが、カルボキシ基(-COOH)からHが外れたところのOが指のような役割になり、鉄を摘むようにして結合している。
鉄の方には配位数というものがあって、詳細は端折るが鉄の配位数が 6 で6個のOと結合できる箇所がある。
ここからわかることとして、カルボン酸がキレート剤として機能する時はカルボキシ基(-COOH)の数で結合力を判断できる可能性が見えてきた。
キレート剤として機能する分子を配位子と呼び、シュウ酸の配位座数(または結合手の数)は 2 になる(2座配位子)。
続いて、クエン酸について見ていきたいところだけれども、それは次回以降に触れることにしよう。



