パン屋を営んでいる友人が、給与明細を手で計算していて大変だわ~と嘆いていた。
なんとか彼女の悩みを解決したいと思い、旦那に話してみた。
「Go言語とQtで給与明細を作れるんじゃない?」
まずは、給与明細にはどんな項目が必要なのか調べてみる。
必要な項目をノートに書きだしてみる。
とりあえず所得税はどうやって計算されているのか調べてみる。
給与所得の源泉徴収税額表は、7ページもあり甲と乙、扶養家族、扶養申請書を提出しているかどうかで所得税の計算方法が変わる。
賞与の場合は、源泉徴収税額表が別にあって、扶養の人数によって率が違う。
また、友人は、京都府料理飲食業国民健康保険組合に加入していた。サイトに記載している部分でわからない箇所は、組合に何度も電話して教えてもらった。
そして、できたのが下のアプリ。
https://github.com/ryoko-saito/payslip_on_restaurant_biz
一番苦戦したのは、プログラミングで使う関数。どこでどの関数を使うのか、全く思い浮かばない。
ここですぐにプログラマーの旦那にきいてみたくなるのだが、旦那からは、「まずは、自分で調べろ!」の一言。
でもお蔭で、調べるという癖がついた。
このアプリを開発することで、今まで自分が無知だった税金の仕組みを知ることができたし、この煩雑な作業をこなす為に人手がいるということもわかった。
プログラミングで相手の問題を解決しようと思うと、いろんなことを徹底的に調べないといけない。
そうすると、相手の置かれている状況や、何に困っているか、こういう機能があればもっと業務が短縮するかもということが見えてくる。
何度も繰り返していたら、問題を先読みできるようになるだろう。
コードをきちんと入力しないとすぐにエラーで返ってくるので、一つ一つの作業を丁寧に行う癖もついていくと思う。
2020年から小学校でもプログラミング教育が必修化される。
まずは、親がプログラミングの価値を実感しないといけない気がする。