果実内発芽、
それは果実内のアブシジン酸の合成量が低い生理障害で、
アブシジン酸量が少ないことで果実内のタネがうまく休眠出来なかったことによって発生する。
アブシジン酸は休眠は気孔の閉鎖に関わるホルモンで、
アブシジン酸がミトコンドリア等に作用して活性酸素の合成を促し、その活性酸素が気孔が活性している(開いた)状態を不活性にして閉じる。
色々と検索してみたけど、現在はアブシジン酸の受容体の発見あたりの話を見かけたので、
とりあえずわかることといえばこのあたりまでだろう。
ということでアブシジン酸の話は終わりにしたいところだが、
せっかく写真もあるので気になったことを書いておく。
通常のタネがこれで
果実内発芽している果実の中にあったのがこれ。
果実内発芽しているものが若干膨らんでいる様に見えるのは、
おそらく給水して子葉が膨らんでしまったからだろう。
それ以外に、
果実内発芽をしている方は種皮が白い。
休眠する過程の間で何度も活性酸素に当たることによって、
種皮上の細胞(有機物)が酸化され続けたのがこれってことになるのかな?