美味しいコメを求めて福島県の浅川町へと小松寅吉の飛び狛犬様と福貴作石の記事で福島県石川郡にある浅川町を訪れた。
美味しい米が収穫できる個所もありつつ、
ツアーを組まれる程の魅力のある狛犬様がいるわけだけれども、
浅川町付近には何らかの品評会で優秀な成績を収めた温泉がある。
帰宅後、浅川町付近にある温泉で色々と調べてみて、
特に目を引いたものをピックアップしてみると…
とその前に
浅川町の位置を再度確認してみると、
先日紹介した棚倉の東断層の北方延長上に位置し、
阿武隈花崗岩と阿武隈変成岩一帯とのちょうど境界線となる。
棚倉東断層の大きな特徴として国内で珍しいとされる高アルカリ性の温泉があった。
地質図を見ると、
浅川町付近には棚倉東断層の線が続いていないので、
今回の話と関係ないかもしれないけれども一応挙げておいた。
話を浅川町付近の温泉に戻して、
訪れてはいないのだけれども地域の方と話をして印象に残った温泉を2つ程。
一つは
母畑(ぼばた)にある温泉で、
ラジウム含有が東北一と言われる温泉がある。
ラジウムといえば花崗岩のような深成岩の影響のはずなので、
東側にある阿武隈花崗岩帯の影響を受けた温泉なのだろう。
もう一つは浅川町から西のところにある
狐内という地域にある温泉で
この温泉の源泉はpHが9.3と高いアルカリ性の温泉となっている。
温泉のpHが高くなる要因は
弱アルカリ性であれば炭酸塩の影響と考えられているけれども、
pHが9を超えるのであれば粘土鉱物の影響だと考えられている。
母畑温泉もアルカリ性温泉と記載されているが、
pHが記載されていないのでよくわからないのと、
地元の方がアルカリ性のような特徴があるものは狐内の方とおっしゃっていたので、
母畑の方は狐内程のpHの高さは無いだろう。
それを踏まえると、
浅川町付近では個性のある温泉が近距離に位置し、
少し離れたところには火山性のものもあるらしいので、
少し足を伸ばしてみたら他にも個性的な温泉が見つかるかもしれない。