昨年末に
星屑から生まれた世界という良書と出会った。
石の観点から生物誕生を見るという切り口で、今でいうところの微量要素の理解が一気に進んだ。
今年の春、息子が保育園で恐竜を知った。
保育園にある恐竜や地球の本に夢中になり、同じクラスの子らと毎日恐竜の本を読んだらしい。
この機会に合わせて、子供用の恐竜図鑑と恐竜に関する学術書を購入して、家でも一緒に恐竜の本を読むことにした。
今まで読んでいた地質系の本で
5回あったと考えられている大量絶滅がなかなかイメージしにくかったけれども、恐竜の本を読み進めることによって恐竜以外の絶滅もイメージしやすくなった。
今年の夏に初春に恐竜に興味を持ってから約束していた福井の恐竜博物館に行った。
博物館内で、恐竜と植物の相互的な進化の展示に触れ、
更に
FPDM: 博物館の出版物「恐竜のくらした森 ―恐竜は花を見たか?」
恐竜は花を見たか?という切り口で、シダ植物や裸子植物の衰退の考察を知る。
恐竜を経て、植物というのは周辺の生物の影響でいち早く形質を得て、その形質によって周辺の生物を絶滅に追い込んだりするんだなという考察を得た時、学生の頃から興味があった植物の進化について、再び気になるようになった。
そこで手を出したのが光合成の発達とコケの知見だ。
コケとは上陸した最初の植物だと考えられている植物群で、コケ→シダ(ここまでが胞子で繁殖)→種子植物(裸子植物→被子植物)の順で現れたと考えられている。
※シダからコケが誕生したのでは?という仮説も残っている。
コケの知見に触れると、コケは車軸藻(シャジクモ)という藻類から上陸するための形質が付与されたものとされ、藻類に興味を持ち始め今に至る。
私は研究者(research)ではなく、技術屋(technician)だ。
技術屋というのは、研究者が探求して得た知見を集め、産業に役立つ何かを生み出す立場だと捉えている。
恩師である学部時代の教授は私にこう言った。
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もし君が植物の世界で生きていきたいのであれば、今すぐ植物の本や論文を読むのを止めなさい。
その代わりに異なるジャンルを読むのだ。
例えば動物の最新知見でも良い。
異なる内容に触れ続けることによって、君の発想はより自由になって、大きな何かを発見できる。
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今回記載した一連の流れによって、堆肥と追肥の質が格段に向上するであろう知見を得たと自負している。
子供の興味からこんなにもたくさんの知見が得られるのだなと感じた一年だった。
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